TCS認定コーチのウスイです。
SNSをぼーっと見ていると、こういう言葉に出会うことがある。
・私が変われた理由
①あれ
②それ
③これ
④it
自分の人生を豊かにするために、色々なことをやったり、止めたりしているのだ。
SNSなんて何でも言えるので、本当かどうかはともかく、読んでいると「確かにこれできたら人生変わりそう」という言葉が並んでいる。
そしてリプには、「私も今日から〇〇します!」と、挑戦に踏み出す人が必ず現れる。
もうね、これは必ずです。
もし本当にそれで挑戦し、変わることができたなら、SNSという現代の利器によって素晴らしい出会いになった瞬間でしょう。
うむ。
尊い決意だと思うし、コーチとして心から応援したい。
だけども、本当に変わりたいとするならば、忘れてはならない視点があるのだ。
それは、時間軸の視点だ。
人間は現状を維持する
もうかなり一般的に言われるようになったが、人間には「恒常性」と言って、現状を維持しようとする働きがあると言われる。
一説には、人間の進化の過程では「今を維持すること」が最も困難で、常にサバイバルだったからこそ備わった機能だとかじゃないとか。
科学的な根拠を探したことはないけれど、実感として、この説には頷けることが多い。
事例を探してみても、ダイエットにおけるリバウンドであったり、やる!と決めたことをいつの間にか止めていたりは、心当たりがありすぎる。笑
結果として、「今までの自分」に戻っているのだ。
その一歩は尊い
変わりたい理由には、色々とあると思うんです。
・太っている自分から痩せた自分になりたい
・脱サラをしたい
・モテたい
・もっとモテたい
・さらにモテたい
そのためには、今の自分を変えなければならない…と。
理屈はその通りだし、今の延長に理想の未来がないことも分かる。
周りの一歩先行く人は、どうやって自分を変えたのか。
そんなとき、変えてきた、という人の言葉に出会う。
そうかと。
チャレンジそのものはとても大事です。
やらないと、変わらないわけですから。
思い切ってやってみる。
思い切って止めてみる。
思い切って変えてみる。
一歩を踏み出せたことは、本当に重要だと思う。
だからこそ、その想いを形にするために必要なのか時間の捉え方なのだ。
短期で変わろうとせず、中長期で捉える視点だ。
いきなりは変われない
繰り返しになるけれど、人間には現状を維持する機能がある。
だから、短期的には反発の力が強くなる。
そもそも、「変わった」と言っている人たちだって、次の瞬間にパッと変わったわけではないはずなのだ。
仮面ライダーじゃあるまいし。
ゆっくり、時間をかけて試行錯誤をしたり、時に挫折など、七転び八起きして変わった今がある。
そのプロセスがあることを忘れてはならない。
背景を慮り、敬意を払うべきなのだ。
今までも習慣で生きてきた
自分だって時間の長短はあると思うが、いずれにせよある程度の時間は必要ということにはならないだろうか。
変わることを焦っても、挫折をして、「どうせ私は…」と自分を責める日を送らないためには、半年、1年くらいの中長期の単位で考える必要がある。
今までの自分が習慣の力をなめちゃあいけない。
「良い習慣をつくろう!」と言われて久しいし、習慣にできれば努力している感じもなく、すーっといける!と言われる。
だけど、今までの自分が、何らかの習慣の上に成り立っていることを忘れている。
すーっとできるようになって出来上がっているのが今の自分なんだ。
だから、短期で変わろうなどとは、むしろ「ムシが良すぎる」とすら言える。
今までの自分の習慣に敬意を払い、それを踏まえて、超えていく。時間をかけて。
そういう覚悟と気概が必要で、持てたときに始めて、スタートラインに立てたと言えるんだ。
コメントを残す