よくSNSで見かける議論があります。
・誰が言うかか何を言うかか
・正論を率直に伝えるべきか否か
二元論の構図は結構色んなパターンがあって、スタンスが現れるからかよく問われています。
他にも、インプットかアウトプットかなんてのもありますね。
ただ、個人的には答えることそのものに違和感がありまして。
「何でそんな両極端で考えるの?そもそも何で二択なの?他に選択肢あるんじゃない?」とも思ってしまう。
「質問にならないじゃないか」と思うかもしれないですが、僕としては「その質問自体に意味がないだろう」と返したくもなってきます。
どっちも大事!なんてつまらない結論を出す気ももちろんないですが、かと言ってじゃあ本当にこの二択なのかと思うとそうでもない気がします。
正論は伝えるべき?
例えば、正論を言うべき・言わないべきの話。
これに答える価値があまりないのは、そもそもの対象が検討されていないからです。
要は、何で伝えられる側のコンディションや事情は検討されず、伝える側の一方的な都合でしか考えないの?と。
クラブハウスでの出来事
今日、とある朝活のクラブハウス(まだあったのか!)に参加したのです。
そこである人が、相談をしたんですね。
その相談者の方は、明らかに「自分は悪くないのに」のスタンスで悩みを相談しているのですが、どう考えてもどう聞いても、まず検討すべきは自分にあるのでは?な内容だったのです。
それを主催の方にがっつり、結構率直にフィードバックをされていて、結構受け入れるのが苦しそうでした。
最後には明るくありがとうございました、なんて言っていたのですが、おそらく消化するには時間がかかると思います。
それくらい、厳しいものでした。が、意味がわかり、態度を改善に向かわせることができれば大きくいい意味で変わるんじゃないかと予感させるものでもありました。
ですが、その後に、全く別の参加者の1人で、主催でもなければゲストでもない方が話始めまして。
何を言うのかと思ったら、ご自身の「経験」をもとに思っている正論をそのまま伝え始めたのです。
かなり厳しい内容でしたね。「あなたに問題がある」とジャッジのスタンスを崩さないものでしたし。
それ伝わってないです
クラブハウスでしたし、相談者のリアクションは分からなかったのですが、これ多分伝わってないんですよね。
その前に主催の方からかなり強烈なフィードバックをもらって、きっとお腹いっぱい状態だったはずなので。
そこに被せて直球のフィードバックを重ねられても消化不良になるだろうなと。
フィードバックって、受ける側も相当なエネルギーを使うんですよね。
ただでさえエネルギーが消費してて、ほぼノックアウト寸前になっている中でそのフィードバックは、もはやフィードバックというよりもハラスメントに近いな、、などと思ってしまったのです。
「課題がその相談者にあるのなら、そのフィードバックはむしろありがたいものだ。受け取るべきだ」
でしょうか。
そうかもしれません。その内容は正論でしたしね。
ただ、じゃあ伝わるかと言ったら、やっぱり僕にはそうは思えないのです。
言われる側の心の状態
言われる側の心の状態に準備が整っているかどうかの検討なしに、正論を誰が言おうが何を言おうが受け取れないものは受け取れない。
それは相談者の弱さなのかもしれないのですが、同時に伝え手の雑さ、傲慢さの現れではないかなと。
もっと言うと、「あなたがモヤモヤしたから」言ってスッキリしたかっただけですよね?と。
相手に受け取る準備ができているなら、誰とか何とか正論かとかはあまり関係なくなるのかなと。(ちと極端ですけどね)
本当のところは聞いてないですし、私の杞憂であれば良いのですが、まず相手を観るのはコミュニケーションの大前提だなと思った出来事でした。
まとめ
こんな感じで、相手のコンディションによって正論も伝わる伝わらないが分かれる。
正論を伝えるべきかどうかでディベートするならいいかもしれないですが、それ自体に何の意味があるのかはやっぱりわかりません。
コミュニケーションですから、相手に受け取る準備ができているのかを見極めることはかなり重要です。
特に、上司ともなると。
この内容自体が、伝え手をジャッジするかのような内容にもなっているのは承知しているのですが、それでもやはり、かなり考えさせられる出来事でしたのでここに記しておきます。
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