TCS認定コーチのウスイです。
・時間がないからできない
・お金がないからできない
・自信がないからできない
この「〇〇がないからできない」の構文は、色々なところで見かける。
もちろん、僕自身の思考のクセになっているところはあって、それで無駄にしてきたお金や時間はけっこう膨大だ。
ただ、表面上、このような言い訳は浮かんできやすいのだけど、これらの言い訳はどんな思い込みを引き出すか。
今日はその1つについて考えてみたい。
とある日常の一コマ
僕は在宅勤務であることもあり、仕事を効率よく行い成果を出しつつ、家事と子ども関連のタスクを担うことが多い。
中でも、子どもの習い事の送迎は、比較的重たいタスクの1つだ。
自転車でいけないこともないのだが、今の季節は雨も多いし、なにより暑い。
そして、自転車の往復は、そうは言っても時間を喰ってしまう。
今日も例によって子どもの送り迎えがあって、「おれだって暇じゃないのに…」というセルフトークに襲われた。
当然、もともと予定はしてあったし、それを見越して仕事をしているし、何も進んでないわけではない。
だけども、順調に進むことばかりではないので、イラつくことはやっぱりある。
そうなると、各方向に言い訳が出てくる。
・割り込みタスクが入ってきたからできない
・子ども送迎しないといけないからできない
思考はここで停止する。
感情に支配され、「〇〇だからできない」という構文の会話を自分の中でやってしまうのは、人の思考を止めるんだ。
「他の方法なんてない」という無自覚の思い込みを形成してしまってもいる。
こうなってくると、仕事の成果も出せないし、家庭内の雰囲気も悪くなってあまりいいことがない。
さて、本当に他に上手く進める方法はないのか。
これは僕の場合だが、とにかく工夫することを考えてみた。
「できない」と思っていたけれど、本当にできないのか…?
だからこそ、できることはあるのでは…?
まず、送迎は車で行う。
駐車場は必要投資。
次に、子どもが習い事をやっている間、家に帰るのは効率が悪い。
正味1時間ほどなので、帰って席についても仕事できる時間は少ない。
なので、車の中を書斎にする。
・PC
・タブレット
・スマホ
・ノート
とりあえず試せるものは全部試して、この1時間が無駄にならない方法を模索して、何とか落ち着いた。
もともと「他に方法なんてない」「これで仕事ができない」と思い込んでいたところが、車のなかが書斎になり、しかもこれが結構きっちり集中できる。
というのも、僕はもともと狭いところのほうが集中できる質なので、車の中は案外性格に合っていたらしい。
もちろん、一日そこでやれと言われればまた違う方法が必要にはなるが、「できない」は嘘ということが判明した。
「だからこそ」で考える
他の方法は何もない、と思い込んでしまうと、「思い通りにならないジレンマ」に支配されて、おそらく全てがダメになっていっただろう。
とはいえ、すぐに切り替えることは簡単なことではないし、現実問題ないものはない、ということもあるだろう。
だけども、思考の習慣も、まずは言葉を変えて変化をさせていきたい。
忙しいのも分かる。だからこそどうする?
仕事が大変なのも分かる。だからこそどうする?
家庭が大事なのも分かる。だからこそどうする?
つまり、思考停止を招く言い訳というのは、結果ではなく原因なんだ。
忙しいも、仕事があるも、家庭が大事も、全部原因にして、違う結果を得られる思考のクセにしていけば、打開策はきっと見えてくる。
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